新手のマーケティング手法
海外の街角に「ゲリラ店」(asahi.comより)
コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)が、海外に1年間の期間限定ゲリラストアを作り始めたようだ。
経営に当たるのは地元の異分野の人(素人)で、扱う服は新作と定価の4割引きの在庫品と半々。しかも、商品陳列はストアオーナーが自由に行う。
2月にオープンした1号店(ベルリン)の開店資金はたったの2千ユーロ(約27万円)。
ベルリンの後、スペインのバルセロナ、シンガポールとオープンし、さらにワルシャワに大学の統計学の教員が店を開くほか、同社の服が売られていなかったストックホルム、ヘルシンキなどの3店が続くとのこと。
このニュースの面白い点は、次の2点にあるように思う。
1)かつて1980年代後半のイメージ・カタログ「Six」に始まり、オリジナル家具等で飾られた店内インテリア、極めて露出を抑えたPR、など、トップダウンでイメージ伝達をコントロールしてきた同社が、ボトムを利用した「口コミ」に近いイメージ伝達方法を採用している点。
マス広告的ブランディングから、BlogやSNSなどのネットコミュニティー的な手法を採用したと言えば解り易いだろうか?
2)他のアパレル企業では、在庫品をアウトレットと期末のセールで裁くというモデルが浸透している中、同社はブランド力を殆ど損なうことなく在庫処分する方法を見出している点。
先日コム・デ・ギャルソンはパリのセレクトショップ「コレット(colette)」と期間限定コラボレーションSHOPを骨董通りにOpenしている。
これも期間限定がポイントか?
2002年の10コルソコモ・コムデギャルソンに始まり、同社はビジネスにおいても前衛的なモデルを構築し始めている。
どうやらFashion業界におけるマーケティング手法に新たな時代が到来したようだ。
Posted by Ozaking at
01:16
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