統計のワナ
電通が12/18に「2004年のあなたのテーマカラーは?」というトレンドリサーチを発表した。
ま、これを目の当たりにして「2004年は暖色系だ!」なんていう企業広告担当者はいないとは思うが、いい加減な統計は本当に勘弁して欲しい。
では、どうすれば良くなるか?についてであるが、
1) 調査日:2003年11/17-11/19、これでは結果に季節感が色濃く反映されてしまう。
仮に調査期間が夏だったとしたら、随分異なっているだろう。
2) とはいえ、夏に「来年の~」と質問するのも無理があるので、昨年との比較。
これがあると多少信頼性が高くなる。
この時期に「来年こそは!」と期待を寄せるのは至って普通と思われ、
上記レポートの結果は如何せん「当たり前」感が強い。
これで昨年末は「停滞=灰色」なんて出ていたら、これは面白い。
ま、これは遊び感覚のところもあるので許したとしても、
小学館の「おしえてネットくん調査隊」、
これはイカーン!!
以前、第2回デジタル機器所有状況アンケートの結果を発表したのだが、これを元にZD Netも「小学生の9割がネットゲーマー? デジタル機器所有状況調査」なんていう記事を書いている。
最初これを見た時は、「今後の世の中は大変な事になる!」なんて思ったが、さすがにZD Netもわかっているようで”PCを使える小学生の87%が「ネット上でゲームをする」”
そう、このアンケート方法は「Webアンケート」。しかもアンケート依頼方法はEメール。
補足すれば、”個人のメールアドレスを持っていて、Webを見ることが出来る子供の87%が「ネット上でゲームをする」”ということになる。
となれば、何ら不思議でもない結果である。
子供がネット接続環境のあるPCで何をするか、
Excelでグラフ作成?、
Wordで宿題?、
アダルトサイトで・・・?、
あり得ないでしょう。
大人も殆ど変わらないが、仕事を除くとPCが必要なことって実は限られている。
子供となれば、時間も沢山あるわけだから(習い事で大変だが?)ゲームしてても至って真っ当。
しかも、PCやってる子供ってごく限られたセグメントでしょ。
こういうことは注意書きとしてキチンと書いておいてくれないと。
あと、気になるのが、ゲームボーイアドバンス所有率が74.7%となっているんだけど、まさかアンケートの景品がゲームソフトなんてオチはないよね?
PDFを見る限りでは1000円分図書カードを30名にとなっているが・・・。
(全体的に少しゲーム機器所有率が高いように思う。一般事情に疎いので強く言い切れないが、怪しい。)
子供の中でのPCやWebやっている比率と属性を知りたいなぁ・・・。
比率が50%を越えているようであれば、実は上記統計はスゴク意味あるものになる。
あと、属性で見ればきっと所得、親の学歴、職業あたりと相関があると思うんだよね。
最後に、ここに「出会い系サイトで友達探し」なんてのが1位になってきたりすると、それはヤバイと思う。
Posted by Ozaking at
17:30
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