「情報検索のスキル」未知の問題をどう解くか
データセクションの橋本さんが触れていた三輪眞木子・著「情報検索のスキル」ISBN4-12-101714-5を早速購入してみた。
昨日、オフィスでペラペラっと眺めるつもりで頭だけ目を通してみたところ、これまた橋本さんも書いていたように、グイグイ引きこまれ、私も最後まで一気に読み切ってしまいました。
ブルックスの方程式、これについては理解が十分でないのと、「情報」の価値、について異なった視点からの考え方が既に自分の中にあることから、いつか「情報の価値とは?」みたいな件で記事をPOSTしようと思う。
で、この本の内容と言えば、タイトル、著者の肩書き、からは予想できない「生身の人間の情報探索」について述べられている。
つまり、一般的に共通したHow to 何とか?ではなく、各々の目的、感情、立場によって情報探索の進めかたは大きく異なる、という視点から書かれている。
これは、逆に情報を如何に生み出し、提供していくか?
といったことを考える立場にある方々にとってとても重要な視点であり、多くのヒントを与えてくれる。
簡単にまとめると、
情報とは「メッセージの受け手の知識に変化を及ぼすモノ」(=ブルックスの方程式)であり、
そのメッセージの受け手はさらに目的、感情、立場によって情報探索の進め方、
および得られる情報に対する価値評価は大きく異なる。
受け手は未来の望ましい出来事(遠隔ゴール)を心に描き、そこから個々の行動の成果を
評価する基準(直近ゴール)を設定しそれを実現させる可能性の高い行動を起こす。
(=バンデューラの多重ゴールモデル)
なお、情報リテラシー教育についても書いてあるが、興味が薄いため割愛した。
Posted by Ozaking at
17:08
|
コメント (16)
|
トラックバック